“けんかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸隔62.7%
剣客11.9%
検覈10.2%
研覈5.1%
剣閣3.4%
撿覈1.7%
檢覈1.7%
硯角1.7%
顕赫1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食物のきらひと云ふ事は一家族の中にさへ有る事故、異りたる國民、異りたる人種じんしゆの間に於ては猶更なほさら甚しき懸隔けんかくを見るものなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
小「フン剣客けんかく先生かえ、道理でお人柄が好いと思いました、わしすきの道だから随分懇意なものも有りますが、何流でござるか」
かかる瞑想めいそうのうちに、傲慢ごうまんの念は消えうせた。彼はあらゆる方面から自分を検覈けんかくしてみた。彼は身の微弱なるを感じて、幾度か涙を流した。
然レドモソノ考証研覈けんかく如何いかんニ至ツテハ彼ノもっとも詳確ニシテ我ノ甚シク杜撰ずさんナルヤもとヨリ日ヲ同ジクシテ語ルベキニラズ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
路に錦江きんこうの嶮をひかえ、地勢は剣閣けんかく万峰ばんぽうに囲まれ、周囲二百八程、縦横三万余里、鶏鳴けいめい狗吠くはい白日も聞え、市井点綴しせいてんてつ、土はよく肥え、地は茂り、水旱すいかんの心配は少なく、国富み、民栄え、家に管絃あり
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
所謂いはゆる国民性を描けとの要求にして以上の三解の外にでずとせば、是等これらは果して如何なる意義を有するぞ。吾人をして少しく之れを撿覈けんかくする所あらしめよ。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
遠く史上の古人に就て之を檢覈けんかくするをもちひず、近く吾人の目睹耳聞するところの今人に就て之を考査すれば、直に明瞭なることであるが、分福の工夫十分なる人が、好運の來訪を受くること多きも
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ひな立て今日ぞ娘の亭主顔 硯角けんかく
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
さいはひに累代上台の家より出でゝ、あやまって過分顕赫けんかくの任に至る。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)