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検覈
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けんかく
ふりがな文庫
“
検覈
(
けんかく
)” の例文
旧字:
檢覈
この矛盾を根柢まで深く
解剖
(
かいぼう
)
し、
検覈
(
けんかく
)
することを、そうしてそれが彼らの
確執
(
かくしつ
)
を最も早く解決するものなることを忘れていたのである。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
かかる
瞑想
(
めいそう
)
のうちに、
傲慢
(
ごうまん
)
の念は消えうせた。彼はあらゆる方面から自分を
検覈
(
けんかく
)
してみた。彼は身の微弱なるを感じて、幾度か涙を流した。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
われ等は寧ろその細かい空気と気分とを
検覈
(
けんかく
)
し、観察して、以てそこから人間を学ばなければならない。
須磨子の死
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
筆者は少年のころから専らにんじゅつを愛好しかつ
惑溺
(
わくでき
)
するあまり、これが史的事業の
検覈
(
けんかく
)
と究明のため、文献を渉猟し遺跡を踏査して、すでにその
蘊奥
(
うんおう
)
をきわめているが
艶妖記:忍術千一夜 第一話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
最初からしていくたの
矛盾
(
むじゅん
)
が雑然として混在していたにかかわらず、今日までまだ何らの厳密なる
検覈
(
けんかく
)
がそれに対して加えられずにいるのである。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
それでも彼は、そういう打撃の後に自分の本心をのぞき込み、自らおのれを
検覈
(
けんかく
)
せざるを得なかった。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
現在では幕府政治の
検覈
(
けんかく
)
にまではいって来ている、こうして集っているときは
慷慨
(
こうがい
)
の気に燃え、大義顕彰の情熱に駆られるが、塾を去って独りになるとき果してその情熱が持続しているかどうか
菊屋敷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
すべてこれらの誤謬は、論者がすでに自然主義という名に含まるる相矛盾する傾向を指摘しておきながら、なおかつそれに対して厳密なる
検覈
(
けんかく
)
を加えずにいるところから来ているのである。
時代閉塞の現状:(強権、純粋自然主義の最後および明日の考察)
(新字新仮名)
/
石川啄木
(著)
“検覈”の意味
《名詞》
厳しく調べて考えること。
(出典:Wiktionary)
検
常用漢字
小5
部首:⽊
12画
覈
漢検1級
部首:⾑
19画
“検”で始まる語句
検
検屍
検非違使
検校
検分
検挙
検見
検査
検疫
検察官