“検校”のいろいろな読み方と例文
旧字:檢校
読み方割合
けんぎょう87.5%
けんげう9.4%
けんこう3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名手の割に余り世にも持てはやされない検校けんぎょうさんに、「残月」の緩やかな手のところでも弾いて貰ったら、或は調和するかも知れない。
六日月 (新字新仮名) / 岩本素白(著)
何故と申せば、検校けんげうのうたふ物語の中に、悪魔ぢやぼと云ふ言葉がおぢやると思へば、帝はあわただしう御手をあげて、必ず十字のしるしを切らせられた。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それ故に派手は品質の検校けんこうが行われる場合には、往々趣味の下劣が暴露されて下品の極印ごくいんを押されることがある。地味は原本的に消極的対他関係に立つために「いき」の有する媚態をもち得ない。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)