“けんげう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
検校50.0%
檢校33.3%
撿挍16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肝腎の藤村検校けんげうが出る頃には、聴衆きゝては一人も居ないといふやうな事が少くなかつた。
「若し檢校けんげうなどになる望がなかつたら、——あの千兩近い金がなかつたら、多の市さんも堅氣の職人に娘をくれる氣になつたでせう。私はお濱さんからその話を聞いて、本當に——いゝ氣味だと」
後家康の氏真とげきあるや、更に小田原に赴き、北条氏政に仕ふ。氏政圓一をして撿挍けんげうたらしめんとして京師に赴かしむ。圓一三河を過ぐるや、家康延見して黄金を賜ふ。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)