“隙”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
すき58.1%
ひま32.1%
6.6%
すか0.9%
げき0.6%
いとま0.4%
すきま0.3%
0.1%
あいだ0.1%
あひ0.1%
(他:5)0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“隙”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語63.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語17.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)2.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
お君は身を以てムクの前に立ち塞がる。そのすきを見て旅人は、燕のように急速力で駈け抜けてしまう。これはすなわち七兵衛。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
けだし、寝るに寝られず、じっとしては一刻もいられぬ茂太郎は、番兵さんの熟睡のすきをねらって飛び出して来たものだろう。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
我等近づき、一の場所にいたれるとき、さきにわが目に壁を分つわれめに似たる一のひまありとみえしところに 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
初めて見られたあの日には、夫人たちは自分の顔立を見分けるだけのひまをもたなかったろうと、彼はしいて思い込もうとした。
またいはには、青紫あをむらさきのちしまぎきょう、いはぎきょう、はな白梅はくばい
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
大きな頭をいて見えるほど刈り込んで団子だんごぱなを顔の真中にかためて、座敷の隅の方にひかえている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三郎兵衛は、ふと、浪路が、うつむいて、白い細い指先で、こめかみを押えるのを見ると、すかさず言いかけた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
阿Qは意外のことにぶっつかってわけもなく面喰った。尼は彼の出鼻をへし折ってすかさず門を閉めた。阿Qはすぐに押し返したが固く締っていた。もう一度叩いてみたが返辞もしない。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
その略に曰く、太祖たいそ升遐しょうかしたまいておもわざりき大王と朝廷とげきあらんとは。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
姦言かんげんかざり、近事きんじり、時勢を窺伺きしし、便べんはしげきに投じ、冨貴ふうきを以て、志とす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
爲五郎などの連絡をおそれて、助手も下つ引も誘ふいとまが無かつたのです。
彼は片手でいとまを命じて、また書き物にとりかかった。
と思う間もなく牛乳のガラス瓶があとからあとから生き物のようにすきまを眼がけてころげ出しはじめた。
卑怯者 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
松の袖垣すきまあらはなるに、葉は枯れてつるのみ殘れるつたえかゝりて、古き梢の夕嵐ゆふあらし、軒もる月の影ならでは訪ふ人もなく荒れ果てたり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
と、彼の左側に居たレオは、突然ぬつくと立ち上つたが、煙を出すために少しばかりけて置いた戸の隙間からすり抜けて外の方へ出て行つた。
俺は先刻から仰向あおむけに寐ころんだまま、木の葉のあいだからのぞく星どもを見上げている。
山霧と落葉松のあひから、大股に。
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
「光に」の「に」という助詞は此歌の場合には注意していいもので、「み空ゆく月の光にただ一目あひ見し人し夢にし見ゆる」(巻四・七一〇)、「玉だれの小簾をすすけきに入りかよひね」(巻十一・二三六四)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「それからこれは狼の話とは別ですがね、お絹は近頃轟の三次に愛想を盡かして、けるやうにして居たと言ひますが、突つ込んで調べて見ると去年の暮あたりから、佐久間町の小間物やで丸屋の伜勇三といふ、飛んだ業平なりひら男とねんごろになり、間がなすさがな逢引などをして居たさうですよ」
が、あわただしく刀を拾うと、何を思うも無さそうに、ギラリと冷かに抜いて、鞘を棄ててひっさげたのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
フン! 他人フト辛口カラグヂきグシマネ自分のめしの上のハイホロガネガ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
風がウナつて過ぎたと思ふと、其高いスキから、どつと吹き込んで来た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)