いとま)” の例文
爲五郎などの連絡をおそれて、助手も下つ引も誘ふいとまが無かつたのです。だが、鍵屋の若旦那、半次郎に逢つて見て、今更事件の容易ならぬ仕組を覺つただけのことです。
彼は片手でいとまを命じて、また書き物にとりかかった。
「私達はもうこれでおいとま致します。」
湖水と彼等 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)