“岩隙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
クラック50.0%
チムニイ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手がかりがないので、狭い岩隙クラックに拳を入れてコジリながら、右手のテラスに飛び移ろうとしている。それは三十年前、菱苅が拳を入れてコジリつけた、その岩隙だった。
一の倉沢 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
アーエートは西側の海岸の岩隙チムニイの壁に凭れ、眼をあいたまま死んでいた。左手にパイプを持ち、右手は外套のポケットにさしこまれたままであった。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)