“岩壁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわかべ45.5%
がんぺき36.4%
がんへき9.1%
フルー9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目というものがあっても、ここでは、目がなんの役にも立たない暗黒界、けれど、足もとは坦々たんたんとたいらであるし、両側は岩壁いわかべの横道なし。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一方には黒人モコウが早くも洞の外がわの岩壁がんぺきの下に石をつんでかまどをつくり、スープのなべをかけ、小鳥のくしをやいたりした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
岩壁がんへきすそ又は大樹たいじゆなどに蔵蟄あなごもりたるをとるにはおしといふじゆつもちふ、天井釣てんじやうづりともいふ。
地形図の上で黙示するすばらしい岩壁フルー、連続する瀑布、三角州デルタのような広いかわら、塗りつぶしたような奥深い原始林などによってわれわれをあやしくひきつけてからどのくらい日がたったことであろう。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)