岩壁いわかべ)” の例文
目というものがあっても、ここでは、目がなんの役にも立たない暗黒界、けれど、足もとは坦々たんたんとたいらであるし、両側は岩壁いわかべの横道なし。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのに、さるがするするとたか岩壁いわかべをよじのぼっていって、ぞうさなくもんを中からあけました。
桃太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三人は岩壁いわかべの中段に残った。セキストン伯爵は海中に落ちこんだ。どうすればいいだろう。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
塲内じやうない光景くわうけいじつ慘憺さんたんたるもので、濁浪だくらう怒濤どたう一方いつぽう岩壁いわかべ突破つきやぶつて、奔流ほんりうごと其處そこから浸入しんにふしたものとへ、そのそばの、かね發動藥液はつどうやくえき貯藏ちよぞうせられてつた小倉庫せうさうこてつとびら微塵みぢんくだかれて
下はすごい岩壁いわかべであり、そしてやはりひたひたと海水に洗われていた。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
岩壁いわかべこよみ
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)