“側”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そば54.3%
わき13.5%
がわ7.9%
かたわら4.2%
はた4.0%
がは3.1%
かたわ3.1%
かわ2.3%
かたはら1.3%
かは1.2%
そばだ0.7%
かたへ0.5%
かたは0.4%
きは0.4%
サイド0.4%
かたえ0.3%
ばた0.3%
かた0.3%
ソバ0.3%
おそば0.1%
かたばら0.1%
そばた0.1%
そび0.1%
ぞな0.1%
なか0.1%
ひら0.1%
ふち0.1%
べり0.1%
ほとり0.1%
カタワラ0.1%
サイズ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広瀬からや爪先上りの赤土道を、七、八町も行くと、原中に一本の大きな水楢みずならか何かの闊葉樹が生えているそばで路が二つに岐れる。
その時彼は十歳にもならぬ脾弱ひよわな子供で、竹榻たけいすの上に横たわり、祖母はいすそばに坐していろんな面白い昔話をしてくれた。
白光 (新字新仮名) / 魯迅(著)
が、玄関からすぐに階段、右手が八畳の座敷、それと反対に、左手の台所へ通ずる廊下わきの、四畳半の女中部屋だけが、何だか薄暗くて陰気だった。
白血球 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
駕籠の前方半町ばかりの先を、俊斎様が警戒して歩き、吉之助様が駕籠わきに附き、私がその後からお従いする——といった順序で歩いて行きました。
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なぜ、警笛けいてきらさなかったか? 被害者ひがいしゃがわでは、こういって、鉄道側てつどうがわ非難ひなんいたしました。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
美佐子は玲子のがわから深い憤りを抱いていて、私をもそうした悪戯をする人間のひとりと見て、お前は浅草へなにしに来たのかと詰問したにちがいない
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
法水が目指したところの温室と云うのは、裏庭の蔬菜園の後方にあって、そのかたわらには、動物小屋と鳥禽舎ちょうきんしゃとがならんでいた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
かたわらるは、さばかり打悩うちなやめる婦女おんなのみなりければ、かれ壁訴訟かべそしょうはついに取挙とりあげられざりき。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そういう婦人らは、口惜くやしさを隠しおおせるほど巧みではなくて、はたの人々の笑い事となりはしたけれど、はなはだしい悲嘆に沈みはしなかった。
サアこうなって見ると、我ながらあきれたもので、その醜体と来たらば、自分でも想像されるが、はたの見る目には如何におかしいであろう。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
私さう申すと何で御座いますけれど、これでも女子をんなにしては極未練の無い方で、手短てみじかに一かばちか決して了ふがはなので御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
只一たゞひと厄介やくかいことには、あいちやんの紅鶴べにづる花園はなぞのがはしてつてしまつてたことで
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それを見届けると、大蘆原軍医は始めて莞爾かんじと笑って、かたわらにりよってくる紅子の手をとって、入口のの方にむかって歩きだした。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その筋肉のあらあらした隆起りゅうきや青髯の痕にくらべて、かたわらから扇で風を送っている嫋女たおやめは余りに優雅みやびていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
向うっかわ食卓テエブルの一つに、白服の詰襟のボーイ連、P・Q・Rが腰かけたままの突っ伏し姿で、どれもが一同にひっそりと、声ひとつない。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
ぎんのさじを一本と、それに金貨きんかも一枚あげよう、その金貨といったら、少年の父親の銀時計ぎんどけいかわっくらいもある大きなものだと
間近に見える草屋根のうちから、ばあさんが古手桶ふるておけを下げて出て参り升て、私どもの腰かけてるかたはらの小川の中へ手桶ておけを浸し
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
「あゝさうや。」と俄に氣が付いた容子で、盃を置いて立ち上り、押入の小箪笥から京子の大事にしてゐた短刀を取り出して、死骸のかたはらへ置きに行つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
冷吉はどんな女か見たいやうな氣がするけれど、押へてゐる方の目のかはに腰をかけてゐるのだから、顏をそちらへ𢌞して見る譯にも行かなかつた。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
若しこの堤の一側かたがは對面むかひかはより短かゝらずば、彼のことはしらねど、我は全く力盡くるにいたれるなるべし 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
物を言懸ければ聞えぬふりをする事も有り、気に喰わぬ事が有れば目をそばだてて疾視付にらみつける事も有り、要するに可笑しな処置振りをして見せる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
春恋し、春恋しとさえずる鳥の数々に、耳そばだてて隠れの翼の色を見んと思えば、窓に向わずして壁に切り込む鏡に向う。あざやかに写る羽の色に日の色さえもそのままである。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かたへなる細徑を下れば、小房の蜂窠ほうくわの如きありて、常春藤きづた石長生はこねさうとは其壁を掩ひ盡せり。
かたへには一人、の老婆の身を縮めて「剛様、今夜は又たときは寒う御座んすから何卒どうぞ、御気を着け遊ばしてネ——貴郎あなたが行つて下ださるので、如何程どんなに安心で御座いませう」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
明日あしたになさいな、ねえ!』と久子がかたはらから言つた、『吉野さんも然う遊ばせな何卒。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「渠が旅行に出る度毎に女を拵らへて來ないことはない」とあるかたはらに、誰れかのいたづらで、
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
アブラハムが天幕を張りしベテルの跡なるべしと云ふ所をはじめとして、道の左右は遠き山のきは、近き谷のくま、到る処に旧約の古蹟と十字軍時代の建物の名残あり。
暇乞いとまごひして戸口を出づれば、勝手元の垣のきは二十歳はたちかと見ゆる物馴顔ものなれがほの婢のてりしが、うしろさまに帯㕞おびかひつくろひつつ道知辺みちしるべす。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ましらのように為吉は高いサイドじ登って、料理場ギャレイの前の倉庫口ハッチウェイから側炭庫サイドバンカアへ逃げ込んだ。
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
そこで大きな鳩パイが運ばれてサイドテーブルに載せられ、私は鷹のように空腹だったので、たっぷり食べた。その間にダンスさんはなおいろいろとお世辞を言われて、やがて引下って行った。
帝のかたえには黄子澄こうしちょう斉泰せいたいあり、諸藩を削奪さくだつするの意、いかでこれ無くしてまん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かたえの片岡八郎へ、ふと心配そうに仰せられた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と呼ぶ声がした。行く手の降り口から、囲炉裡ばたで、片耳のない武士の話をしていた絹商人が、顔を出していた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
——五人の湯治客が囲炉裡ばたで、片耳のない武士の話をしていると、表戸を蹴開き十数人の捕り方が混み入り「三国峠の権という盗賊この家に潜みおる、からめ取るぞ」と叫び家探しにとりかかった。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
向うは往来おうらい三叉みつまたになっておりまして、かたえは新利根しんとね大利根おおとねながれにて、おりしも空はどんよりと雨もよう
ラヴィニアかく言いて、家の入口の扉に背を向けていると、或る目に見えぬ手、帷幔を音無く、しかし力烈しくかたえに引く。
船室へ乗りあひの衆がおりて行つて後も、前後四時間かうして無言に青空ばかり仰いでゐる私のソバに、海の面きり眺めてゐた。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——玄蕃ゲンバ盛政ノソバニ老功ノ武者アリ。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女のおそばに行きますは、いと世話好きな先生達、
二匹の犬ははじめより耳そばたてて、阿駒おこまが語る由を聞きしが。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
よね そるばツてん、昨夜ゆうべあるから、ここで寝てしもうなんのて、おまいも、よつぽど、呑気かね。おらあ、今朝、眼ん覚めつ時、そびあ、お前が寝とるもんだるけん、びつくりしたツばい。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
右近の陣は鉄砲に打ちすくめられ嫡子久蔵(十六歳)を初め百余人撃たれて、敗走した。二番ぞなえ池田勝三郎も丹波守の猛威に討靡うちなびけられて敗走した。
姉川合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
お庄はそのなかへ割り込んで行くことも出来なかったが、そのままそこを出る気にもなれなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たとえば、南に面したよくかわくひら小麦藁こむぎわら日陰ひかげになるほうはかやとか、ていの字形の屋根の谷になる部分には木や瓦を当てるとか、場所によって使うものをちがえ
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「僕の事はどうでも好いが、あなたはどうしたんです。役所は」と聞いた。すると森本は倦怠だるそうに浴槽のふち両肱りょうひじを置いてその上に額をせながら俯伏うっぷしになったまま、
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「新嘉坡の一夜」の主人公上月は、長い間の航海に、青空と青海に圍まれて塵埃を浴びず、帆綱に鳴る潮風と船べりを打つ波の音を聽く丈で、濁つた雜音には遠ざかつてゐた。
ずつと船首せんしゆ海圖室かいづしつほとりせた。
——佻易チョウイニシテ威ナク、音楽ヲ好ミ、倡優ショウユウカタワラに在リ、被服軽絹ケイケン、常ニ手巾シュキン細物サイブツヲ入レタル小嚢コブクロヲ懸ケ、人ト語ルニハ戯弄ギロウ多ク、ヨロコンデ大笑スルトキハ、頭ヲツクエニ没スルマデニ至リ、ゼンコウヲ吹キ飛バスガ如キテイヲナス。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東西南北は、思想のサイズのみ、思想の城郭にあらざるなり、思想の最極は円環なり。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)