トップ
>
側
>
かたへ
ふりがな文庫
“
側
(
かたへ
)” の例文
握
(
にぎ
)
り向ふを
佶
(
きつ
)
と見詰たる手先に
障
(
さは
)
る
箸箱
(
はしばこ
)
をば
掴
(
つか
)
みながらに
忌々
(
いま/\
)
しいと怒りの餘り
打氣
(
うつき
)
もなく
側
(
かたへ
)
に
茫然
(
ぼんやり
)
坐
(
すわ
)
りゐて獨言をば聞ゐたる和吉の
天窓
(
あたま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
城壘
(
じやうるゐ
)
たりしと寺觀たりしとを知らず。今の街道はその廣間を貫きて通ぜり。
側
(
かたへ
)
なる細徑を下れば、小房の
蜂窠
(
ほうくわ
)
の如きありて、
常春藤
(
きづた
)
と
石長生
(
はこねさう
)
とは其壁を掩ひ盡せり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
側
(
かたへ
)
には一人、
彼
(
か
)
の老婆の身を縮めて「剛様、今夜は又た
一
(
ひ
)
ときは寒う御座んすから
何卒
(
どうぞ
)
、御気を着け遊ばしてネ——
貴郎
(
あなた
)
が行つて下ださるので、
如何程
(
どんなに
)
安心で御座いませう」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
何日もの如く
三歳
(
みつつ
)
になる女の児の帯に
一条
(
ひとすぢ
)
の紐を結び、其一端を自身の足に繋いで、危い処へやらぬ様にし、
切炉
(
きりろ
)
の
側
(
かたへ
)
に寝そべつて居たのが、今時計の音に真昼の夢を覚されたのであらう。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
わが
側
(
かたへ
)
遠く去るとも人のまた告げしならねど
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
女兒
(
むすめ
)
が
優
(
やさ
)
しき介抱に
心
(
こゝろ
)
緩
(
ゆる
)
みし武左衞門
枕
(
まくら
)
に
着
(
つき
)
てすや/\と眠りし容子にお光は
長息
(
といき
)
夜具打掛て
密
(
そつ
)
と
退
(
のき
)
側
(
かたへ
)
に在し硯箱を出して墨を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
りしが甲夜よりして枕に着たるゆゑなるか夜半の鐘に
不斗
(
ふと
)
目
(
め
)
を覺し見れば
側
(
かたへ
)
にお光のをらぬに
扨
(
さて
)
は
雪隱
(
せついん
)
へでも行きたるかと思うてやほら
寢返
(
ねがへ
)
りなし
煙草
(
たばこ
)
を
呑
(
のま
)
んと枕元を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
側
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
“側”を含む語句
両側
側面
向側
片側
舷側
内側
此方側
右側
縁側
左側
外側
片側町
二側
入側
窓側
井戸側
側目
兩側
側室
一側
...