“常春藤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きづた75.0%
きずた10.0%
アイヴイ5.0%
いつまでぐさ5.0%
ふゆつた5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして窓のついてゐる家の壁一面に常春藤きづたか何かの蔓類の植物が生ひ茂つて、ぎつしり絡みついてゐる爲め、窓は一層小さくなつてゐる。
わたしはもう三十分も前から常春藤きずたを絡ました囲いの中に腰をかけて、にんじん色の毛をした少年と、三十万ルーブリの持参金つきの美しい少女が
そのあづまやは、塀の中に出來たアーチで、常春藤アイヴイが匍つてゐて、中には粗末な腰掛があつた。ロチスター氏は私の爲めに席をあけて、そこに掛けた。しかし、私は彼の前に立つてゐた。
しきりに波立つ胸の不平を葉巻のけぶりに吐きもて、武男は崖道がけみちを上り、明竹みんちく小藪こやぶを回り、常春藤ふゆつたの陰に立つ四阿あずまやを見て、しばし腰をおろせる時、横手のわき道に駒下駄こまげたの音して
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)