“崖道”の読み方と例文
読み方割合
がけみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与八は、こんなことを考えながら、高い石段を下って街道筋へ出で、崖道がけみちを下って、多摩川の岸の水車小屋まで着いてしまいました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
御用林を見廻りに出た途中、雪解の崖道がけみちから落ちて即死した。死躰は山で荼毘だびにしておろすから、遺族を山へ同行したい、ということであった。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「察するに、先頃の長雨で、山々のかけはしも損じ、崖道がけみち雪崩なだれのため蜀兵もうごくことならず、遂に、われわれの退軍したのもまだ知らずにおるのではあるまいか」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)