“雪崩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なだれ50.2%
なだ47.1%
アヴァランシュ1.4%
ゆきなだ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血を吐くような源三郎の声が聞こえた秒間びょうかん、しすましたりと、こなたは丹波を先頭に、ドッ! と唐紙を蹴倒して、雪崩なだれこみました。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
たちまち、舞台横の開いた扉の辺に幾重にもかたまっていた若い男女がそれに向って雪崩なだれ、素早く腰をおちつけた者が三四人ある。
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
この時、地の底が崩れ落ちたようなすさまじい雪崩アヴァランシュが、アルメントの斜面に起った、なだれ落ちる雪は、瀑のようなしぶきをあげて風もない山の急斜に渦まいている。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
登山の途中雪崩ゆきなだれにされて、がた知れずになったものの骨が、四十年後に氷河の先へ引懸って出た話や、四人の冒険者が懸崖けんがいの半腹にある、真直に立った大きな平岩を越すとき
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)