“懸崖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんがい92.5%
カケ5.0%
がけ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廬山ろざんのみなみ、懸崖けんがい千尺の下は大江に臨んでいる。その崖の半途に藤蔓ふじづるのまとった古木があって、その上に四つの蜂の巣がある。
此が物見やぐら造りのをさずき(又、さじき)、懸崖カケ造りなのをたなと言うたらしい。かうした処女の生活は、後世には伝説化して、水神の生け贄と言つた型に入る。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
セルギウスは夕方になつて或る村のほとりに来た。併しその村には足を入れずに河の方へ歩いて往つて、懸崖がけの下で夜を明かした。