“鰆”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
さわら91.7%
さはら8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
露伴ろはん先生の評釈では、ふなの鮓かさわらの鮓となっているが、「又も」と「大事の」が、相当長期間の保存を意味するようにみえる。
かぶらずし (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
△「おりう云ったっけが間に合わねえから、此の玉子焼にさわらの照焼は紙を敷いて、手拭に包み、猪口ちょこを二つばかりごまかしてこう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
クグシ 喜界島ではさわらその他の大きな魚を捕ったとき、良いところは皆一定の大きさに切って、串に刺し火の側に立て、好い色にあぶれると抜いて保存しておく。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「俺のところだって、この頃は鮎のフライがある。それにさわらは今しゅんだな。コールドビーフが食べたいな。おい。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
「旦那様は御塩焼の方がよろしゅう御座いますか。只今は誠に御魚の少い時ですから、この鰈はめずらしゅう御座いますよ。かつおさわらなぞはまだ出たばかりで御座いますよ」
刺繍 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
海で漁猟するものの網に、さはらがあがるころとなると、大地の温みに長い冬の眠から覚めたこの小さな蔬菜は、そのひらべつたく、柔かな葉先で、重い畔土のかたまりを押し分けて、毎日のやうに寸を伸して来る。
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)