“鶯餅”の読み方と例文
旧字:鶯餠
読み方割合
うぐいすもち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこら辺りにやしおの花があざやかに咲き、丸味のある丘には一面茶の木が鶯餅うぐいすもちを並べたように萌黄もえぎの新芽で装われ、大気の中にまでほのぼのとした匂いを漂わしていた。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そのお茶の子は今いう鶯餅うぐいすもちのように、あんをつつんだ餅に黄粉きなこをまぶしたものであった。手のない家ではこれを買い取って朝茶を飲み、それで朝飯をぬきにした人が多かったということである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)