“柚子”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ゆず95.0%
みかん5.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「小さな青竹の籃の中へ、大鱚おおきす七ツか八ツを入れ、少し野菜をあしらって、それに青柚子ゆず一個を附け、その柚子に小刀を突きさしたものであった」
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
仙「パクリと柚子ゆず味噌の蓋を見たように頭を殺がれるか、もう少し下ならコロリと首が落ちるんだ、オヽおっかねえ、喧嘩は止めだ、酷い奴が有るものだ」
かれはまた柘榴ざくろ柚子ゆず紅梅こうばい、……ずいぶん枯れてしまいましたね、かしわあんずかき、いたや、なぞはまるで見ちがえるように
生涯の垣根 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
刺身、酢の物などは、もってのほかのことであり、お吸物の中に柚子ゆずの一端、青物の一切が落としてあっても食べられない。
泉鏡花先生のこと (新字新仮名) / 小村雪岱(著)
一見、軽い音物いんもつのようだったが、その中の青柚子ゆず一箇に刺してあった小刀を抜いてみたら、当時千金とも評価されていた名工後藤の秋草彫りの小づかだった。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭に戴けるは「フイノツキイ」(俗曲中にて無遠慮なる公民を代表したる役なり)の假髮かづらにて、目に懸けたるは柚子みかんの皮をりぬきて作りし眼鏡なり。