“冷麦”の読み方と例文
旧字:冷麥
読み方割合
ひやむぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がある。団扇がある。馳走ぶりの冷麦なぞが取寄せて出してある。親戚のものは花火を見ながら集って来ている。の細君が居る。女学生時代の輝子が居る。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
のいろ雨に浮きたり。呼びそめぬ、ラヂオのニユース、フラン落ち、巴里暴動す、ポアンカレーまた世に出でむ。子らよよし、冷麦食べむ、実山椒はにつけむ、月待ちがてら。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もっとも今日は謹んで、酒は一滴も口にせず、妙に胸がえるのを、やっと冷麦を一つ平げて、往来の日足が消えた時分、まるで人目を忍ぶ落人のように、こっそり暖簾から外へ出ました。
妖婆 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)