“餅”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
もち91.2%
もちひ3.5%
かちん1.8%
あんも1.2%
もちい0.6%
もひ0.6%
ゑさ0.6%
モチ0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正月しやうぐわつ時分じぶんになると、とうさんのうまれたおうちでは自分じぶんのところでおもちをつきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
板倉屋敷のそばまで行くと、角のもち屋の天水桶てんすいおけや一ト手持てもち辻番つじばん小屋の陰からムラムラと人影が立ちあがった。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
うしたんだ……どう/\……ハハアわかつたいまつたもちが、大仏餅だいぶつもちだから、から鼻へけたのだ。
亡き友の病みこやりても得ざりしをすくやかにしてすこのもちひはも(氷谷博士既に重態に陥られ食慾なかりし折、餅を欲せられしも、この時勢とて入手し得られざりしことを思ひ起して)十月三十一日
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
山帰来葉ばらんはや山はこほしき日のむれもちひくるまむその葉摘みたむ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うたても花やかなる哉とて、「異物ことものは喰はで、仏の御撤下物おろしをのみ喰ふが、いと貴き事かな」と云ふ気色けしきを見て、「どか異物ことものべざらん、それが候はねばこそ取り申し侍れ」と云へば、菓物くだもの、広きもちひなどを物に取り入れて取らせたるに、むげに中善くなりて、よろづの事を語る。
濫僧考補遺 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
いやなだね此樣こんおそくになにひにたか、またかちんのおねだりか、とわらつて
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
小「お前さんは酒を三杯飲んだろうが、私は待ってる間におかちんを二タ切焼いて呉れたぎりだから腹がって仕様がない、もう直に戌刻よつになりますから早くきましょう」
火鉢ひばちそばへづか/\とけば、おかちんくにはらないよ
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「姉ちゃん、大すきな豆のあんもを持って来た。」
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
軈て『あんもが焦げてまつせ』と言ふ聲がする。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
小町には年玉よりももちいかな
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
フガ/\/\……有難はひはほうほざいます有難はひはほうほざいます、もひとほりました。
八五郎はきもを潰しました。寶搜しにさへ乘り出さない平次です。系圖のゑさでは動き出しさうもありません。
モチもひよつとすると、霊代になるものだから、むち・いつ・うつの系統かも知れぬ。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)