“餅”のいろいろな読み方と例文
旧字:餠
読み方割合
もち91.6%
もちひ3.4%
かちん1.7%
あんも1.1%
もちい0.6%
もひ0.6%
ゑさ0.6%
モチ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番(ばん)ごと喧嘩(けんくわ)をして遣(や)り込(こ)めてやるのだが隨分(ずゐぶん)おもしろいよと話(はな)しながら、鐵網(かなあみ)の上(うへ)へ餅(もち)をのせて、おゝ熱々(あつ/\)と指先(ゆびさき)を吹(ふ)いてかゝりぬ。
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
朝(あした)には餅(もちひ)焼かせて、日暮にはお膳竝べて、さて師走、我が家の市、馬ぞ、鮪(しび)ぞ、鰤ぞ、牛ぞと、おもしろと、見るとながむと、子供らの一の和子(わこ)我は。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
傘屋の吉だよ、己(お)れだよと少し高く言へば、嫌な子だね此樣な遲くに何を言ひに來たか、又お餅(かちん)のおねだりか、と笑つて、今あけるよ少時(しばらく)辛棒おしと言ひながら
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
尼は雨戸を締めて三藏が聊(いさゝか)の志を紙に包んで渡すのを受取つて臺所の方へ行く。軈て『餅(あんも)が焦げてまつせ』と言ふ聲がする。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
小町には年玉よりも餅(もちい)かな
俳句の作りよう (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
フガ/\/\……有難(はひはほ)うほざいます有難(はひはほ)うほざいます、餅(もひ)が通(とほ)りました。
八五郎は膽(きも)を潰しました。寶搜しにさへ乘り出さない平次です。系圖の餅(ゑさ)では動き出しさうもありません。
むちは獣類の名となつて、海豹(ミチ)・貉などの精霊に、つちは蛇・雷などの名となつた。餅(モチ)もひよつとすると、霊代になるものだから、むち・いつ・うつの系統かも知れぬ。酒(キ)・饌(ケ)なども神名であらう。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)