“喧嘩”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
けんか77.0%
けんくわ12.8%
げんか6.8%
いさかひ1.0%
いさかい0.8%
でいり0.8%
けんくゎ0.5%
やつ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“喧嘩”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語50.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語6.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)4.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
喧嘩けんかを売る気。うるさい奴につかまったな、と守人は眉をひそめた。黒い影が三々五々、すこし遅れて左右からつけて行く。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と堀口生はひじを張って押してきた。喧嘩けんかは手も口も優秀だ。正三君はゆきづまって、なんとも答えることができなかった。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
僕は喧嘩けんくわするつもりはないんだし、また喧嘩を吹かけられる程の弱味のない人間なんだから喧嘩がはじまる訳はないんだ。
椎の若葉 (新字旧仮名) / 葛西善蔵(著)
八太郎の家はもう犬で一杯で、わんわん、くんくん、えたり鳴いたり、喧嘩けんくわしたりふざけたり、大変な騒ぎでした。
犬の八公 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
女の子が四五人で遊んでいると、よくそんな口喧嘩げんかをしたものである。それを云ってからかうと、猪之は赤くなって怒った。
たとえば、どの家では今日牛肉の上等を百目買ったとか、どこの家では昨晩夫婦喧嘩げんかをやったとか、まあそんなことです。
Sの背中 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
大隈侯の考へではノラのやうな女になれとでも言ふのらしいが、照子は寡婦ごけの成金で、喧嘩いさかひをしようにも肝腎の亭主がない。
見ると、この懐疑哲学者は、やきもち焼きの女房と喧嘩いさかひでもしたものと見えて、脊をしたゝか噛み切られて、そこから赤い血がたら/\流れ出して、白い胸あてを汚してゐた。
いつもよく出るお今のことがもとで、それからそれへと、喧嘩いさかいことばが募って行った。時々花などにかこつけてふけっている、赤坂の女のことなども、お前の口から言い出された。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
姉妹の喧嘩いさかいはままあることじゃ。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「おお舞鶴じゃねえか。こんな所へ出張って来て、大そう仰山ぎょうさんな支度、何か喧嘩でいりでもあったのか」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「痛い! 痛い! おししが十万石なら、この痛さは百万石じゃ。——のう、成田屋。昼間の喧嘩でいりも女がもとらしいが、そち、あの女を見たか」
一寸ちょっとお待ちなさい。あなた方は一体何をさっきから喧嘩けんくゎしてるんですか。」
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「さうですか。では戻りませう。」もう喧嘩けんくゎをしたらとても勝てない。
税務署長の冒険 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「なあ、お絃、久しく暴風しけつづきだな。きょうあたり、大きな喧嘩やつを持ちこんで来そうな気がするのだが——おれはナ、どこぞに喧嘩のある時は、すぐわかるんだ。腕がピクピクしやあがって、おや、これあ来るぞと思っていると、必ず来る」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)