“いさかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
争論38.1%
喧嘩19.0%
争闘9.5%
口論9.5%
9.5%
口喧嘩4.8%
言逆4.8%
論争4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せがれと嫁の絶えない争論いさかいめかあらたに幾本目かの皺がおもてにはっきり刻まれていたが、でも彼女はだまんざら捨てたものではないと独りで決めていた。
目撃者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ジョン・バートンは夫として彼女が胸に描いた理想の人物とはいささか隔りがあったけれど、でもうすれば少くともきりなしに起る悴夫婦の喧嘩いさかいからは遠のくことが出来る。
目撃者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夫婦で口論いさかいをしていることが珍らしくなくなった。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
先日ノいさかいガマダ頭ニ残ッテイテ、少シイツモヨリしょゲテイル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その声には、口喧嘩いさかいをし合っているてあいのものとは似てもつかない重々しい力があった。若い漁師はすぐにそれを社廟の神様のお声だなと気づいて、軽い身顫いを覚えた。
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
宗助そうすけ御米およねとは仲の好い夫婦に違なかった。いっしょになってから今日こんにちまで六年ほどの長い月日を、まだ半日も気不味きまずく暮した事はなかった。言逆いさかいに顔を赤らめ合ったためしはなおなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
真暗な船艙の中で、穏かならぬ語気で何かぶつぶつ論争いさかいをやりだした。