“あらそひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
18.8%
争闘18.8%
爭鬪18.8%
12.5%
争鬩6.3%
格闘6.3%
爭論6.3%
爭鬩6.3%
論爭6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は其生れ故郷に於て相当の財産を持つて居た処が、彼の弟二人は彼の相続したる財産を羨むこと甚だしく、遂には骨肉のあらそひまで起る程に及んだ。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
小説に書かうとした許りでなく、其詩に好んで題材とし、又其眞摯なる時によく話題に選ぶのは、常に「肉と靈との爭鬪あらそひ」と云ふ事であつた。肉と靈! 渠は何日いつでも次の樣な事を云つて居た。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
二人の激しいあらそひは、平次にもよくわかるやうな氣がするのです。
小説に書かうとした許りでなく、其詩に好んで題材とし、又其真摯なる時によく話題に選ぶのは、常に「肉と霊の争鬩あらそひ」と云ふ事であつた。肉と霊! 渠は何日でも次の様な事を云つて居た。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
兄の耳のあたりを打ち返した。二人の兄弟は怒の為に身を忘れて、互に肩を聳して、丁度野獣けもののやうに格闘あらそひを始める。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
汝等なんぢらにんよし爭論あらそひもととなって、同胞どうばう鬪諍とうぢょうすで三度みたびおよび、市内しない騷擾さうぜう一方ひとかたならぬによって、たうヹローナの故老共こらうども其身そのみにふさはしき老實らうじつかざり脱棄ぬぎすて、なんねんもちひざりしため
爭鬩あらそひ絶間なき世の海のほとり
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
汝の知らんと欲するは、はたされざりし誓ひをば人他のつとめによりてつぐのひ、魂をして論爭あらそひまぬがれしむるをうるやいなやといふ事是なり。 一三—一五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)