“きそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
53.0%
木曾21.5%
基礎8.3%
5.0%
岐蘇3.3%
木曽1.7%
木蘇1.1%
木祖0.6%
0.6%
0.6%
岐岨0.6%
岐曾0.6%
昨夜0.6%
昨日0.6%
気競0.6%
稀疎0.6%
輝祖0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでみんなはきそって朝早くから出かけては井戸の水をかけた。あるものは学校がひけてから、夕方に今一度来て水をやるものもあった。
私は木曾きそに一晩宿とまつたとき、夜ふけて一度この鳥のこゑを聴いたことがあるので、その時にはもう仏法僧鳥とめてしまつてゐた。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
國民こくみん消費節約せうひせつやく程度ていど此儘このまゝ持續ぢぞくすれば、はじめ日本にほん經濟界けいざいかい基礎きそ安固あんこなものになる、ことつていのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
この原や草深百合くさぶかゆりの草ぶかに匂ひこもらひきそはありにし (沢柳先生を憶ひて)
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この恵那峡は木曾川の中流である中津川駅のそばから大井町に至る水程三里の間にあって、岐蘇きそ渓谷中の最勝の奇景であるといわれている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
江戸で落合って懇意こんいになり、木曽きそ御留山おとめやまり出して巨万の暴富を積みました。
斎藤拙堂せつどうの「木蘇きそ川を下るの記」にいわ
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
九助方へ遣せしは水呑村々役人共其方へ掛合てもらうけしと有が如何やと尋問らるゝに藤八ヘイ御意ぎよいの通り九助親類しんるゐ中周藏左次右衞門木祖きそ兵衞喜平次右衞門大八ぜん右衞門まご四郎八人の代として周藏喜平次の兩人媒妁なかうどとなり私しめひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
して待うち翌日に成しかば名主鵜川惣内うがはそうない後家お深組頭周藏佐治右衞門傳兵衞でんべゑ木祖きそ兵衞親類には千右衞門喜平治金助きんすけ大八丈右衞門兩となりの善右衞門まご四郎辰六かく右衞門其ほか多人數たにんず入來り九郎兵衞八右衞門きう七八内忠七六之助などは分家ぶんけ故皆々勝手働き先代が取立とりたてし百姓三五郎辰八等は水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こんな詰まらぬ法螺談ほらばなしも、盗跖とうせきあめを以てかぎを開くの例で、随分有益な参考になるというのは、昨今中央政府の遣り方の無鉄砲に倣い、府県きそうて無用の事業を起し、無用の官吏を置くに随い
きそむら立出たちいでゝ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
かしこくもわが大君、山深き岐岨きそにはあれど、ふたたびもいでましあらな。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
まのあたりなるさへいつはりおほき四九世説よがたりなるを、まして五〇しら雲の八重に隔たりし国なれば、心も心ならず、八月はづきのはじめみやこをたち出でて、五一岐曾きそ真坂みさかを日くらしにえけるに
昨夜きそこそはろとさ宿しかくもうへたづ間遠まどほおもほゆ 〔巻十四・三五二二〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
夕されば今日もかなしきくいの色昨日きそよりさらに濃さのまされる
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
店の亭主が向顱巻むこうはちまき気競きそうから菊正宗のえいが一層はげしい。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
面前には横尾鳥よこおどりの三大山塊が、駱駝らくだの背のように起伏してならんでいる、自分はこの山を常念とばかり思っていたが、一山登って、路はその横腹、偃松の稀疎きそになったところを行く
奥常念岳の絶巓に立つ記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
輝祖きそむを得ずしてけいに帰りければ、何福かふくの軍のいきおいげて、単糸たんししないすくなく、孤掌こしょうの鳴り難き状を現わしぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
古今を一括して「上古は道徳に競ひ、中世は智謀にきそひ、當今は氣力に爭ふ」
韓非子解題 (旧字旧仮名) / 小柳司気太(著)