“此儘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
このまま48.6%
このまゝ45.7%
このまんま2.9%
コノママ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮令たとい叔父様が何と云わりょうが下世話にも云う乗りかゝった船、此儘このまま左様ならと指をくわえて退くはなんぼ上方産かみがたうまれ胆玉きもだまなしでも仕憎しにくい事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
腐敗くさり易き盛りと云いことに我国には仏国巴里府ぱりふルー、モルグにる如き死骸陳列所の設けも無きゆえ何時いつまでも此儘このまゝに捨置く可きに非ず
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
うして先生のお世話を頂いてると、私はモウ何日いつまでも此儘このまんまで居た方が、幾等いくら楽しいか知れませんけれども。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
石城シキからしてついた名の、横佩墻内だと申しますとかで、せめて一ところだけは、とひてとりコボたないとか申します。何分、ソツの殿のお都入りまでは、何としても、此儘コノママで置くので御座りませう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)