“何日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつ77.8%
いつか7.9%
なんにち6.9%
いくか3.2%
なんか1.1%
いくにち1.1%
なんち1.1%
いつも0.5%
イツ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「毎日」は何日いつでも私の方より材料たねが二つも三つも少かつた。取分け私自身の聞出して書く材料が、一つとして先方に載つて居ない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ですから何日いつかの何時頃、此処ここで見たから、もう一度見たいといっても、そうはかぬ。川のながれは同じでも、今のは前刻さっきの水ではない。
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ふんどしに三つにくるんだ、八十六文を取出して、三方の上にガチヤリと置いたら、こいつは綺麗に無くなつて、何日なんにち待つても返されなかつた
なるほど当年二十三のものは子歳で、私は正にそれに当っている。何時いつ何日いくかに扱所に出頭して寸法や何やかやを調べるという布令ふれである。これは大騒ぎ。
賄の代金は大阪で請取うけとると云う約束がしてあるからそれは宜しい。何日なんかかかっても構わぬ、途中からあがることは出来ぬと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
をかきに来て、こんな事を考えたり、こんな話しを聴くばかりでは、何日いくにちかかっても一枚も出来っこない。せっかく絵の具箱まで持ち出した以上、今日は義理にも下絵したえをとって行こう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一昨日おととい、ね、函館から。もう近々ちかぢかに帰りますッて——いいえ、何日なんちという事はまらないのですよ。お土産みやがあるなンぞ書いてありましたわ」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
かぶりて馬にのりつゝ是々馬士まごどの今夜は何だかさびしい樣だ何日いつも寅刻頃なゝつごろには徐々そろ/\人の往來ゆきゝも有のに鮫洲から爰迄こゝまで來中くるうちに一人も逢ぬ扨々さて/\さびしいことだぜ馬士まごアイサ此節は人通りが少無すくなくなつて否はや一かう不景氣ふけいきなことさ品川歸りも通らねえ隨分ずゐぶん氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御見ギョケンニ入ル場所ハ何処イズコ、日ハ何日イツ、時ハ如何ニ。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)