“いくにち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾日97.6%
何日2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そういうことが幾日いくにちか続いたある日、涼しい風が吹きだして、山の向こうからまっ黒な雲が、むくむくとふくれ上がってきました。
ひでり狐 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
大地震後だいぢしんご餘震よしんあまりに恐怖きようふするため、安全あんぜん家屋かおく見捨みすてゝ、幾日いくにちも/\野宿のじゆくすることは、震災地しんさいちける一般いつぱん状態じようたいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
をかきに来て、こんな事を考えたり、こんな話しを聴くばかりでは、何日いくにちかかっても一枚も出来っこない。せっかく絵の具箱まで持ち出した以上、今日は義理にも下絵したえをとって行こう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帽子屋ばうしや沈默ちんもくやぶりました。『何日いくにちだね?』とつてあいちやんのはう振向ふりむき、衣嚢ポケツトから時計とけいし、不安ふあんさうにそれをながめて、時々とき/″\つてはみゝところへそれをつてきました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)