“野宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のじゅく55.6%
のじゆく29.6%
やしゅく7.4%
でんでん3.7%
のぶし3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、くろっぽいいわのようないしのかけらでありました。少年しょうねんは、そのよるは、ついにこのいしいたまま、さかした草原くさはらなか野宿のじゅくをしました。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
大地震後だいぢしんご餘震よしんあまりに恐怖きようふするため、安全あんぜん家屋かおく見捨みすてゝ、幾日いくにちも/\野宿のじゆくすることは、震災地しんさいちける一般いつぱん状態じようたいである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
徳川時代の法令などに、野非人のびにん・無宿などというのは、やはりこの徒の堕落したもので、平安朝頃の書物には野宿やしゅくなどともあります。すなわち野伏のぶしです。
「今夜は、腹も張つたし、酒ものんで、ええ塩梅あんばいやよつてに、その勢ひで野宿でんでんする」と、相手は答へ、尚も走りつづけようとした。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
野宿のぶし山宿やまぶし・河原者の徒で、社会に雄飛活躍したものの多かったことは、これまた今さら言うまでもない事実である。
エタと非人と普通人 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)