トップ
>
野宿
>
のじゆく
ふりがな文庫
“
野宿
(
のじゆく
)” の例文
大地震後
(
だいぢしんご
)
、
餘震
(
よしん
)
を
餘
(
あま
)
りに
恐怖
(
きようふ
)
するため、
安全
(
あんぜん
)
な
家屋
(
かおく
)
を
見捨
(
みす
)
てゝ、
幾日
(
いくにち
)
も/\
野宿
(
のじゆく
)
することは、
震災地
(
しんさいち
)
に
於
(
お
)
ける
一般
(
いつぱん
)
の
状態
(
じようたい
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
屋根
(
やね
)
あり、
天井
(
てんじやう
)
あり、
壁
(
かべ
)
のあると
言
(
い
)
ふばかり、
野宿
(
のじゆく
)
の
露
(
つゆ
)
の
哀
(
あは
)
れさにまさつて、それは
冷
(
つめ
)
たい
情
(
なさけ
)
ない、こぼれる
涙
(
なみだ
)
の
氷
(
こほ
)
らぬが
不思議
(
ふしぎ
)
で
御座
(
ござ
)
ります。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯
(
か
)
う
降
(
ふ
)
られては
野宿
(
のじゆく
)
でもしなければなるまい、
宿屋
(
やどや
)
は
此近所
(
このきんじよ
)
にはなし、うム
向
(
むか
)
うに
灯
(
ひ
)
が
見
(
み
)
えるが
人家
(
じんか
)
があるのだらう。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まだ
方角
(
はうがく
)
も
確
(
たしか
)
でない。
旅馴
(
たびな
)
れた
身
(
み
)
は
野宿
(
のじゆく
)
の
覺悟
(
かくご
)
で、
幽
(
かすか
)
に
黒雲
(
くろくも
)
の
如
(
ごと
)
き
低
(
ひく
)
い
山
(
やま
)
が
四方
(
しはう
)
を
包
(
つゝ
)
んだ、
灰
(
はひ
)
のやうな
渺茫
(
べうばう
)
たる
荒野
(
あらの
)
を
足
(
あし
)
にまかせて
辿
(
たど
)
ること
二里
(
にり
)
ばかり。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれどその
野宿
(
のじゆく
)
も今夜はどんなに怖ろしいことだらう、この空腹や、力なさ、寒さの感じでは、そしてこの
慘
(
みじ
)
めな侘びしい氣持では——一
縷
(
る
)
の望みもなくなつたこの空しさでは。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
御坊様
(
おばうさま
)
も
血気
(
けつき
)
に
逸
(
はや
)
つて
近道
(
ちかみち
)
をしてはなりましねえぞ、
草臥
(
くたび
)
れて
野宿
(
のじゆく
)
をしてからが
此処
(
こゝ
)
を
行
(
ゆ
)
かつしやるよりは
増
(
まし
)
でござるに。はい、
気
(
き
)
を
着
(
つ
)
けて
行
(
ゆ
)
かつしやれ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
の
調査日記
(
ちようさにつき
)
に
於
(
おい
)
て、
大地震後
(
だいぢしんご
)
家族
(
かぞく
)
と
共
(
とも
)
に
自宅
(
じたく
)
に
安眠
(
あんみん
)
し、
一回
(
いつかい
)
も
野宿
(
のじゆく
)
しなかつたことを
記
(
しる
)
した。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
老爺
(
ぢい
)
が
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
起
(
お
)
こして、さて、かはる/″\
負
(
お
)
ひもし、
抱
(
だ
)
きもして、
嶮岨
(
けんそ
)
難処
(
なんしよ
)
を
引返
(
ひきかへ
)
す。と
二時
(
ふたとき
)
が
程
(
ほど
)
に
着
(
つ
)
いた
双六谷
(
すごろくだに
)
を、
城址
(
しろあと
)
までに、
一夜
(
ひとよ
)
、
山中
(
さんちゆう
)
に
野宿
(
のじゆく
)
した。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
既
(
すで
)
に、
大地震
(
おほぢしん
)
の
當夜
(
たうや
)
から、
野宿
(
のじゆく
)
の
夢
(
ゆめ
)
のまださめぬ、
四日
(
よつか
)
の
早朝
(
さうてう
)
、
眞黒
(
まつくろ
)
な
顏
(
かほ
)
をして
見舞
(
みまひ
)
に
來
(
き
)
た。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“野宿”の意味
《名詞》
野外で寝て夜を明かすこと。
(出典:Wiktionary)
“野宿”の解説
野宿(のじゅく)は、屋外で睡眠をとりながら夜を過ごすこと。寝泊まりの意。もっとも原初的な宿泊方法である。
(出典:Wikipedia)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
“野”で始まる語句
野
野原
野暮
野分
野面
野郎
野良
野路
野菜
野茨