“一回”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつかい25.0%
ひとまはり25.0%
ひとまわり25.0%
ひとたび12.5%
ひとまわ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有史以前ゆうしいぜんには噴火ふんかした證跡しようせきゆうしながら、有史以來ゆうしいらい一回いつかい噴火ふんかしたことのない火山かざんかずはなか/\おほい。箱根山はこねやまごときがその一例いちれいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
御米およね家中うちぢゆう一回ひとまはりまはつたあとすべてに異状いじやうのないことたしかめたうへまたとこなかもどつた。さうしてやうやねむつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米は家中を一回ひとまわり回ったあと、すべてに異状のない事を確かめた上、また床の中へ戻った。そうしてようやく眼を眠った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その癖下坐舗したざしきでのお勢の笑声わらいごえは意地悪くも善く聞えて、一回ひとたび聞けばすなわち耳のほら主人あるじと成ッて、しばらくは立去らぬ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それで比較的人の通らない、閑静な曙町を一回ひとまわり散歩しようじゃないかと女をいざなってみた。ところが相手は案外にも応じなかった。一直線に生垣いけがきの間を横切って、大通りへ出た。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)