“ひとまはり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一周27.3%
一廻18.2%
一回18.2%
一周圍9.1%
一轉9.1%
一週9.1%
一𢌞9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やが病院びやうゐんにはり、本院ほんゐん一周ひとまはりして瘋癲病者ふうてんびやうしやれられたる別室べつしつむかつてつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
この六億里おくり道程みちのりを三百六十五日と六とき(實は五時四十八「ミニウト」四十八「セカンド」なれども先つ六時とするなり)のあひだ一廻ひとまはりしてもとところかへるなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
先刻さつき表へて、あの花を買つてました」と代助は自分の周囲をかへりみた。三千代のは代助にいてへやなか一回ひとまはりした。其あとで三千代は鼻から強くいきひ込んだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
不忍しのばずいけ懸賞けんしやうづきの不思議ふしぎ競爭きやうさうがあつて、滿都まんとさわがせたことがある。いけ内端うちわ𢌞まはつて、一周圍ひとまはり一里強いちりきやうだとふ。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
獨樂こま自分じぶん一度いちどまはるはすなは地球ちきう自轉じてんといふものにて、行燈あんどうかたむきたる半面はんめんひるとなり、うら半面はんめんとなり、この一轉ひとまはり一晝夜いつちうやとするなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
一週ひとまはりすれば二里半にあまるといふ天然の大牧場、そここゝの小松のわきにはたり起きたりして居る牝牛の群も見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
両国橋りやうごくばし新大橋しんおほはしとのあひだ一𢌞ひとまはりしたのち長吉ちやうきちはいよ/\浅草のはうへ帰らうと決心するにつけ、「もしや」といふ一念にひかされて再び葭町よしちやう路地口ろぢぐち立寄たちよつて見た。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)