-
トップ
>
-
別室
読み方 | 割合 |
べつしつ | 62.5% |
べっしつ | 12.5% |
はなれ | 12.5% |
はなれざしき | 12.5% |
|
奈美子は
白い
布で
頭をくる/\
捲いて、
寂しい
彼の
送別の
席につれ
出されて、
別室に
待たされてゐたことなぞも、
仲間の
話柄に
残された。
院長は
不覚に
哀れにも、また
不気味にも
感じて、
猶太人の
後に
尾いて、その
禿頭だの、
足の
踝などを
眴しながら、
別室まで
行った。
梅ちゃん、先生の下宿はこの娘のいる
家の、
別室の
中二階である。
兎に
角思ひ
立たせ
給へとて、
紀の
守が
迷惑氣にも
見えず
誘ふにぞ、
夫好からんとて
夏のさし
入りより、
別室を
仮住に
三月ばかりの
日を
消しゝが、
歸邸の
今日の
今も
猶殘る
記臆のもの二ツ