“仮住”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かりずま50.0%
かりずみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仮住かりずまいの生活も、いつか三年を数えていた。うわさおびえ、風聞に胸を躍らせ、一日たりとも、心の安まる暇のない生活であった。
東葛飾ひがしかつしかの草深いあたりに仮住かりずまいしてから、風のたよりに時折東京の事を耳にすることもあるようになった。
草紅葉 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かくおもたせたまへとて、かみ迷惑氣めいわくげにもえずいざなふにぞ、それからんとてなつのさしりより、別室はなれざしき仮住かりずみ三月みつきばかりのしゝが、歸邸きてい今日けふいまなほのこ記臆きおくのもの二ツ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
仮住かりずみの家の二階にひとりゐるわがまぢかくに蚊は飛びそめぬ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)