草紅葉くさもみじ
○ 東葛飾の草深いあたりに仮住いしてから、風のたよりに時折東京の事を耳にすることもあるようになった。 わたくしの知っていた人たちの中で兵火のために命を失ったものは大抵浅草の町中に住み公園の興行ものに関与っていた人ばかりである。 大正十二年の …
作品に特徴的な語句
あず がわ おそら はず かさ かわ 八幡やわた きざ 妓夫ぎゆう 居睡いねむり 巴里パリー 引過ひけすぎ 溝川みぞがわ あま ちょう 突掛つっか 端折はしお 茸狩きのこがり かお 身丈せい 酒肴さけさかな 関与たずさわ わか とんび 三門みかど 下駄げた うち 他所よそ 仮住かりずま なか 会得えとく 会釈えしゃく 入谷いりや かぶ あじわ あきな 喝采かっさい たしな 垢抜あかぬ 大勢おおぜい 姿形すがたかたち 娑婆しゃば 嫉妬しっと うち 小紋こもん 小袖こそで 帽子ぼうし 幇間ほうかん くるわ 廓外くるわそと 強飯こわめし 御堂みどう 心易こころやす たちま 忽然こつぜん つつが ふところ 手酌てじゃく 晏如あんじょ 暖簾のれん 最期さいご 朱塗しゅぬり なげ 湮滅いんめつ 煮附につけ 瓦斯ガス さかずき 真直まっすぐ 禿頭はげあたま 立談たちばなし ほうき 紙入かみいれ 綽々しゃくしゃく 羨望せんぼう こら 股引ももひき 股火またび 花環はなわ 落魄らくはく 蓮根れんこん 薬玉くすだま しゅ すそ えり 角町すみちょう 角袖かくそで 贔屓ひいき 途絶とだ 這入はい かも 金槌かなづち 陋巷ろうこう