“茸狩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけがり52.4%
きのこがり23.8%
たけが14.3%
きのこが9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山時分じゃないから人ッ子にわず。また茸狩たけがりにだって、あんなに奥までくものはない。随分みちでもない処を潜ったからな。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もっともこうした山だから、草を分け、いばらを払えば、大抵どの谷戸やとからもじることが出来る……その山懐やまふところ掻分かきわけて、茸狩きのこがりをして遊ぶ。但しそれには時節がやや遅い。
春は野に出て蕨狩わらびがりをし、秋は山に茸狩たけがりをするといった調子で、ブルジョアの奥様には相当した趣味の持ち主であった。
梶本は口をとがらせた。それから一種の微笑をゆっくりとその顔にうかべた、「——茸狩きのこがりか」
燕(つばくろ) (新字新仮名) / 山本周五郎(著)