“たけがり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茸狩84.6%
蕈狩15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またあちらの松林には茸狩たけがり男女ひとが、白地の手拭てぬぐいを被って、話し合いながらその姿が見えたり、隠れたりしています。
嵐の夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
妙子たちと一緒に長良川ながらがわ鵜飼うかいへ行った帰りに菅野家へ寄って一泊したことがあり、それから両三年後にも一度、矢張同じ顔触れで、茸狩たけがりに招かれたことがあった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは春のことで。夏になると納涼すずみだといって人が出る。秋は蕈狩たけがりに出懸けて来る、遊山ゆさんをするのが、みんな内の橋を通らねばならない。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、待て——蕈狩たけがり、松露取はたけなわの興にった。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)