“茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きのこ72.8%
たけ15.2%
だけ8.7%
たけのこ2.2%
じよう1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山家やまがあたりにむものが、邸中やしきぢう座敷ざしきまでおほききのこいくつともなくたゝるのにこうじて、大峰おほみね葛城かつらぎわたつた知音ちいん山伏やまぶしたのんでると
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かいがらのようなあかたけ、おはぐろとんぼ、いいこえうたをうたうはるぜみなど。そして、またこのうみほおずき。なんといううつくしいことであろう。
草を分けて (新字新仮名) / 小川未明(著)
「笑いだけ」というのがある。別名を踊り茸ともいう。毒きのこの一種には違いないけれど、ただの毒きのこと毒きのこが違う。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「武家の髷節なんざ、くさつたたけのこほども有難くねえが、一と晩にそいつを三つも四つも切つて落す手際が憎いぢやないか。縛る縛らないは別として、俺はその惡戯いたづら者のつら見度みてえよ」
又本草綱目引く所の食療本草で、皆じように作つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)