“岩茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いわたけ33.3%
いはたけ33.3%
いはな16.7%
いわだけ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何時の頃にか炭焼や杣又は岩茸いわたけ採りなどが一年中の或期間、部落民の間に生業として営まれるようになった。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
そこできのこ扮裝ふんさうは、しま着附きつけ括袴くゝりばかま腰帶こしおび脚絆きやはんで、見徳けんとく嘯吹うそぶき上髯うはひげめんかぶる。そのかさいちもつが、鬼頭巾おにづきん武惡ぶあくめんださうである。岩茸いはたけ灰茸はひたけ鳶茸とびたけ坊主茸ばうずたけたぐひであらう。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
平家の落武者のかくれたといふさびしい山村を……。獵師と岩茸いはな採りと鑛山師と熊と岩魚いはなとを持つた栗山十三郷の山村を……。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
九州は彼にとって多分な冒険であり、俗諺ぞくげんにもある——うん岩茸いわだけは危ない所にある——というその岩茸を岩頭によじ登ッてったようなものだが、これから臨む東上には
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)