“俗諺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぞくげん80.0%
ことわざ6.7%
たとえ6.7%
たとへ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れいの俗諺ぞくげんの「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧れいり狡猾こうかつの処生訓を遵奉しているのと、同じ形だ、という事になるのでしょうか。
人間失格 (新字新仮名) / 太宰治(著)
君の今言った秋茄子を嫁に食わせるなという俗諺ことわざも味がいからという訳であるまい、多分妊娠前にんしんぜんや妊娠中の若い女に毒だから食べさせるなという親切ないましめだろう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
せめて腕の半分も吾夫の気心が働いてくれたならばこうも貧乏はしまいに、技倆わざはあっても宝の持ち腐れの俗諺たとえの通り、いつその手腕うであらわれて万人の眼に止まるということの目的あてもない
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
せめて腕の半分も吾夫うちのひとの気心が働いて呉れたならば斯も貧乏は為まいに、技倆わざはあつても宝の持ち腐れの俗諺たとへの通り、何日いつ手腕うでの顕れて万人の眼に止まると云ふことの目的あてもない
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)