“狡猾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
こうかつ74.9%
ずる12.3%
かうくわつ7.8%
かうかつ1.7%
こうくわつ0.6%
こす0.6%
こすつか0.6%
さか0.6%
わるがしこ0.6%
カンニング0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“狡猾”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語55.8%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語9.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
彼らに言わすれば芸術家なるものは、もっとも少なくそしてもっとも愉快に働こうとくふうしてる狡猾こうかつ児にすぎなかった。
二隻の舷が接すると、角助が呶鳴った。不潔な雑巾のような、醜悪な正方形の顔に、陰険で、狡猾こうかつそうな眼が光っている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「そうお前のように、私にばかり言わせて……お前も少許ちったあ言わなくちゃ狡猾ずるいよ。あの方をお前はどう思うの」
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「では、云い当てて見ましょうか」と狡猾ずるそうに眼を細めて云ったが、しかし、何故か法水は、胸を高く波打たせていて、
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
小説家は狡猾かうくわつに笑つて何とも答へず、家へ戻つたが、それと彼の昨夜来の経験とを織りまぜ、小説に作りあげて見ようと、決心した。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
私は、私自身がブロクルハーストの前に狡猾かうくわつ邪惡じああくな子とされてしまつてゐるのがわかつた。
けれど今日こんにちおいては、海賊かいぞく餘程よほど狡猾かうかつになつて、かゝる手段しゆだんづることまれ
つて狡猾かうかつ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それはこの深山しんざんんで白頭猿はくとうえんばるゝ、きわめて狡猾こうくわつさる一種いつしゆ
もつと狡猾こうくわつなるは猛狒ゴリラである。
望月刑事が当家こゝへ訪ねたのは、日ももうトップリ暮れた頃だった。栄吉は稼ぎに出ていて未だ帰らず、三十そこ/\と思われる狡猾こすそうな顔をした女房が留守番をしていた。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
その十年の短い月日のなかに、廢れてゆくものは廢れ、死んでゆく人は死に、ただひとり古い木版畫の手觸のやうに、殘つてゐた懷かしい水郷の風俗も多くは忘られて、たゞ小さな街に殘つた氣も狹く口先のみ怜悧なあの眼の狡猾こすつからい人士のみが小さな裁判沙汰に生噛りの法律論を鬪はして徒に日をおくるばかり
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
聖書にはその物語がこまごま述べてあるけれど、蛇については「神の造りたまひし野の生物いきものの中に蛇もつとも狡猾さかし」とあるだけで、蛇の大きさは何とも書いてない。
大へび小へび (新字旧仮名) / 片山広子(著)
その性質さがいたっ狡猾わるがしこく、猜疑うたがい深き獣なれば、なまじいにたくみたりとも、容易たやすく捕へ得つべうもあらねど。その好む処には、君子も迷ふものと聞く、かれが好むものをもて
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ここでは完全に「日本人は見掛けによらぬ狡猾カンニングだ」という彼等の観念を覆えおおせた。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)