“あぶれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
無頼33.3%
狡猾33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されども人毎ひとごと業用げふようにさゝへて時をうしなふか、又は一夜の大雪にかの水源すゐげんふさぐ時は、水あぶれひくき所をたづねながる。
駅中えきちゆうは人の往来ゆきゝために雪をふみへしてひくきゆゑ、流水りうすゐみなぎきたなほあぶれて人家に入り、水難すゐなんふ事まへにいへるがごとし。いく百人の力をつくして水道すゐだうをひらかざれば、家財かざいながあるひ溺死できしにおよぶもあり。
「それッ、無頼あぶれ者を引ッくくれい!」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
も一いきに飮終りてコレ若いもの狼藉らうぜき飮逃のみにげなどは致さぬぞ某がしが身形みなりの惡きゆゑ大方其所そこあたりの狡猾あぶれものか盜賊とでも見込だであらう代錢は殘らずはらひ遣はすぞコレ路用ろようの金は此通り澤山所持して居ると懷中くわいちう胴卷どうまき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)