“溺死”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
できし91.2%
おぼれしゝ1.8%
いっぷかっぷ1.8%
おぼれし1.8%
おぼれじ1.8%
しぬ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また世間にては、人の水中に溺死できしせるときに、その死体の沈んでいる所を知るには、水天宮の御札を流せば必ず分かると信じている。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
人はほとりにありてかれまさに死せんとする時かならずをひるをさける。狐尾をうごかさゞるを見て溺死おぼれしゝたるをり、尾をり大根をぬくがごとくして狐をる。
青仮面あをめんが出て来て、溺死いっぷかっぷする時のやうな格好かくかうで一生懸命跳ね廻ります。子供らが泣き出しました。達二は笑ひました。
種山ヶ原 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
わたなれたるものすらあやまつて川におち入り溺死おぼれしするものもまゝあり。
「金目の懸つた竿だけに溺死おぼれじぬ場合にも心が残つて、あんなにしつかり握りめてゐたのだらうて。」
己酉つちのととり(二十八日)……さらに日本やまと乱伍らんご中軍ちゅうぐんの卒を率いて進みて大唐の軍をつ。大唐、便すなわち左右より船をはさみてめぐり戦う。須臾とき官軍みいくさ敗績やぶれぬ。水におもむきて溺死しぬる者おおし。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)