“須臾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しゅゆ60.6%
しゆゆ16.7%
しばらく12.1%
すゆ3.0%
しばし1.5%
しま1.5%
しましく1.5%
たちまち1.5%
とき1.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“須臾”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]16.7%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学14.3%
歴史 > 伝記 > 個人伝記1.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
男の心が須臾しゅゆも自分より反れないために、その男は魅気に疲れヘト/\となり、かの女の愛の薬籠やくろう中のものとなる。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
しかれども成すべき手段なし、則ちなしといえども、彼が成さんと欲する心は、耿々こうこうとして須臾しゅゆまず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
妻の過去を知つてからこの方、圭一郎の頭にこびりついて須臾しゆゆも離れないものは「處女」を知らないといふことであつた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
——女人によにんは、たとへば藤のごとし、をとこは松のごとし、須臾しゆゆもはなれぬれば立ちあがる事なし。
白練しろねりを束ねたる者は我なりと、明日霊銑むらの少年と湖辺に鼓噪こそうすると須臾しばらくして波湧き激声雷のごとく
待つこと須臾しばらくにして詩人我に曰ひけるは、彼もだすために時を失ふことなく、なほ問ふことあらばいひて彼に問へ 七九—八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その決心を試むる機会は須臾すゆに来たりぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
これは年々変化する味であらうが、秋の喰はせのマルタは極上、とんと軽く来て、須臾すゆもあらせずぐつと重く、カイヅやボラのやうに頭が強くないから、綸糸もしなやかに重く、ぬつと這入つて、すうとそれ、ぐぐとためてゐると、すぐ水面へふうと出る、それを玉網無しでツイと上げる。
魚美人 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
須臾しばしを待つ間を、法壇を二𢌞り三𢌞り、緋の袴して輪に歩行いた。が、此は鎭守の神巫に似て、然もなんば、と言ふ足どりで、少なからず威嚴を損じた。
「あがへるこころぐやと、早く来て見むとおもひて」(巻十五・三六二七)、「相見ては須臾しましく恋はぎむかとおもへど弥々いよよ恋ひまさりけり」(巻四・七五三)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
幼婦をとめごおなこころ須臾しましくときむとぞおもふ 〔巻十二・二九二一〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
折ふし延宝二年臘月ろうげつ朔日ついたちの雪、繽紛ひんぷんとして六美女の名にちなむが如く、長汀曲浦ちょうていきょくほ五里に亘る行路の絶勝は、須臾たちまちにして長聯ちょうれん銀屏ぎんぺいと化して、虹汀が彩管さいかんまがふかと疑はる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
須臾とき官軍みいくさ敗績やぶれぬ。水におもむきて溺死しぬる者おおし。艫舳へとも廻旋めぐらすることを得ず。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)