“しゆゆ”の漢字の書き方と例文
語句割合
須臾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
論じてこゝに到れば、吾人われらは今文明の急流中にさをさして、両岸の江山、須臾しゆゆに面目を改むるが如きを覚ふ、過去の事は歴史となりて、巻をかれたり、往事は之れを追論するも益なし
須臾しゆゆの間に衣冠を正しくして、秀郷を客位にしようず、左右侍衛官しえのかん前後花のよそおひ、善尽し美尽せり、酒宴数刻に及んで、夜既にふけければ、敵の寄すべきほどになりぬと周章あわて騒ぐ、秀郷は
妻の過去を知つてからこの方、圭一郎の頭にこびりついて須臾しゆゆも離れないものは「處女」を知らないといふことであつた。村に居ても東京に居ても束の間もそれが忘れられなかつた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)