“周章”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわ61.4%
あわて22.8%
うろた4.9%
あわただ2.2%
しゅうしょう1.5%
あわたゞ0.9%
まごつ0.6%
うろたえ0.6%
しうしやう0.6%
あたふた0.6%
どぎまぎ0.6%
あは0.3%
あたふ0.3%
あはて0.3%
あわた0.3%
あわてふため0.3%
うろ0.3%
うろたへ0.3%
とっちら0.3%
ふた0.3%
まごつい0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、気持ちがせかせかして周章ててばかりいた。人が一といっている時自分が二といっているようだ。何かちをしそうな気がした。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
ふと、サラ/\と云ふ衣擦れの音がしたかと思ふと、背後が音もなく開かれた。信一郎が、周章て立ち上がらうとした時だつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
「それは、そうだ。……しかし、いずれこうなることはわかっていたのだから、覚悟はあったはずだ。なんで、そんなに周章える」
最所治部の龍の口城へ、ある日一人の若侍が、父だと云う老人を連れて、さも周章しく駈け込んで来た。手足から鮮血を流している。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
氏子周章、百方工夫して基本金を積み存立を得たるも、また値上げ、また値上げとなり底止するところを知らず。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
亭主であらう、五十ばかりの男、周章しさうに草履を突掛け乍ら、提灯携げて出て行かうとするのであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
これも今來た許りと見える女教師の並木孝子は、一人で其人數を引受けて少し周章いたといふで、腰も掛けずに何やら急がしく卓の上で帳簿を繰つてゐた。
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
今年の桃の頃、初雷が鳴ったとき日本橋の寮で、雷嫌いのわたくしは座敷の中を周章て廻りました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
忘れて周章仕つり居候から上新田村無量庵の住僧通り合はせ皆是前世の約束なりと御教化ありて右の首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『モウらん。』と凄じく怒鳴るや否や、周章下駄を突懸けて、疾風の樣に飛出したが、小路の入口でイヤと云ふ程電信柱に額を打附けた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『頭痛が癒りましたか?』と竹山に云はれた時、その事はモウ全然忘れて居たので、少なからず周章したが、それでも流石
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
此時不意に、波間からつて、艇中飛込んだ一尾小魚日出雄少年小猫して、つてへた。『に、しては。』と周章てゝ、びかゝつた。
「こうしちゃおられん。これからた社へ行く、」と茶も飲まないで直ぐ飛出し、「大勝利だ、今度こそロスの息の根を留めた、下戸もシャンパンを祝うべしだネ!」と周章た格子をけて
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
三人の山賊は周章だしく張りボテを頭に冠ったが、そのままあたかも消えるように、室から外へ出て行った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
のみならず、何故か周章いて復誦したが、かえってそれが、真斎を蒼白なものにしてしまった。法水は続けて
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
無造作に突っ立った、相手の体構えに、不思議な、圧力がっていたのだ。何十何百の、捕り方に囲まれても、一度も周章たえたことのないような、不敵者の彼だった。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
見物席のそこらここらから笑い私語く声が聞えたが、有繋は紅葉である、少しも周章ないで舞台へ来ると、グルリと後ろ向きになって悠然として紺足袋を脱いだ。
意表の悪戯に、代議士が度肝を抜かれて周章めいている隙に、ルパンは素早く帽子を鷲攫みにしてプイと室外へ抜けた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
上つたはいが、何処に坐れば可いのか一寸周章て了つて、二人は暫し其所に立つてゐた。源助は
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)