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『郷介法師』
ふりがな文庫
『
郷介法師
(
ごうすけほうし
)
』
初夏の夜は静かに明け放れた。 堺の豪商魚屋利右衛門家では、先ず小僧が眼を覚ました。眠い眼を渋々こすりながら店へ行って門の戸を明けた。朝靄蒼く立ちこめていて戸外は仄々と薄暗かったが、見れば一本の磔柱が気味の悪い十文字の形をして門の前に立ってい …
著者
国枝史郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ポケット」1925(大正14)年7月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
損
(
きず
)
認
(
しめ
)
笑
(
えま
)
瞬間
(
しきり
)
外
(
と
)
何人
(
どなた
)
疎
(
おろそ
)
失
(
なく
)
周章
(
あわただ
)
各自
(
おのおの
)
寃罪
(
むじつのつみ
)
結婚
(
めあ
)
燈
(
とも
)
態
(
さま
)
扮装
(
みなり
)
乞食
(
ものごい
)
眄
(
べつ
)
惶
(
おそ
)
意
(
つもり
)
宣
(
なの
)
私
(
わし
)
解
(
げ
)
以前
(
まえ
)
私
(
わたくし
)
解
(
わか
)
魚屋
(
ととや
)
提
(
ひっさ
)
挙
(
こぞ
)
俺
(
わし
)
跨
(
またが
)
全然
(
すっかり
)
其奴
(
そやつ
)
去
(
い
)
彼奴
(
きゃつ
)
陥落
(
おちい
)
周章
(
あわて
)
嗄
(
しわが
)
背後
(
うしろ
)
老年
(
としより
)
磔
(
はりつけ
)
膝行
(
いざ
)
筵
(
むしろ
)
磨墨
(
するすみ
)
迸
(
ほとばし
)
臣下
(
けらい
)
貴郎
(
あなた
)
跪座
(
ひざまず
)
踠
(
もが
)
森然
(
しん
)
遺児
(
わすれがたみ
)
郷介
(
ごうすけ
)
鏖殺
(
おうさつ
)
長閑
(
のどか
)
門
(
かど
)
障
(
さわ
)
颯
(
さっ
)
鮮血
(
なまち
)
鸚鵡
(
おうむ
)
黄昏
(
たそがれ
)
吃驚
(
びっくり
)
戸外
(
そと
)
恐々
(
こわごわ
)
忝
(
かたじ
)
後妾
(
のちぞえ
)
彼奴
(
あいつ
)
孤児
(
みなしご
)
姓名
(
なまえ
)
好
(
い
)
担
(
かつ
)
叛
(
そむ
)
其方
(
そち
)
元就
(
もとなり
)
作者
(
わたし
)
他人
(
ひと
)
乙女
(
おとめ
)
主
(
ぬし
)
樓門
(
さんもん
)
生月
(
いけづき
)
生命
(
いのち
)
狂人
(
きちがい
)
無徳
(
むとく
)
洵
(
まこと
)
永禄
(
えいろく
)
気勢
(
けはい
)
款
(
かん
)
直家
(
なおいえ
)
椎名
(
しいな
)
両親
(
ふたおや
)
松火
(
たいまつ
)
杢介
(
もくすけ
)
昨日
(
きのう
)
昨夜
(
ゆうべ
)
明日
(
あす
)