“款”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かん84.0%
まこと4.0%
もてな4.0%
よし4.0%
よしみ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ときには北朝方へかんつうじたり、ときにはあいまいな中立的偽態にかくれて、生涯、自分の信ずる歩みをつらぬき通したからだった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またその後ジャガタラ雀が死んだので、亭主になりすまして居った前のキンパラは遂にキンカ鳥の雌にまことを通じようとするので、後のキンパラと絶えず争いをして居った。
病牀苦語 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
九二井臼せいきうつとめはたもてなすにらざれども、おのが心なり。いやしみ給ふことなかれ。赤穴なほ答へもせで、長嘘ながきいきをつぎつつ、しばししていふ。賢弟がまことある饗応あるじぶりをなどいなむべきことわりやあらん。
その後妻は尾州藩でも学問の指南役として聞こえた宮谷家から来ているので、名古屋によしみを通じるとの疑いが菖助の上にかかっていたということである。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
さるによつてやつがれは、常に和殿を貴とみ、早晩いつかよしみを通ぜんとこそ思へ、いささかも仇する心はなきに、何罪科なにとがあつて僕を、かまんとはしたまふぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)