『病牀苦語（びょうしょうくご）』

○この頃は痛さで身動きも出来ず煩悶の余り精神も常に穏やかならんので、毎日二、三服の痲痺剤を飲んで、それでようよう暫時の痲痺的愉快を取って居るような次第である。考え事などは少しも出来ず、新聞をよんでも頭脳が乱れて来るという始末で、書くことは勿 …

著者	正岡子規
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「ホトトギス　第五巻第七号」1902（明治35）年4月20日、「ホトトギス　第五巻第八号」1902（明治35）年5月20日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約23分（500文字/分）
朗読目安時間	約37分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

更（がわ） 例（たとえ） 賑（にぎお） 即（すなわち） 堪（たえ） 更（かわ） 併（なら） 側（はた） 左（ひだ） 豪（え） 一番（ひとつが） 復（ま） 憚（はば） 拙（つた） 籠（かご） 辛（かろ） 顧（かえりみ） 僅（わずか） 可（よ） 床（ゆか） 枕頭（ちんとう） 楽（たのし） 款（まこと） 注（そそ） 独（ひとり） 番（つが） 秉（へい） 自（おのずか） 見分（けんぶん） 談（はな） 遽（にわか） 頓（とん） 不折（ふせつ） 不覚（ふかく） 介抱（かいほう） 側（そば） 其角（きかく） 劇（はげ） 労（つか） 可笑（おか） 各（おのおの） 向島（むこうじま） 味（あじわ） 喚（わめ） 喧嘩（けんか） 嘘（うそ） 土筆（つくし） 堪（たま） 塞（ふさ） 嫁菜（よめな） 尚更（なおさら） 并（なら） 徒（いたず） 恙（つつが） 悉（ことごと） 我儘（わがまま） 所以（ゆえん） 挿（さ） 掌（てのひら） 推（お） 擲（なげう） 李（すもも） 東宮（とうぐう） 止度（とめど） 殆（ほとん） 気焔（きえん） 泣面（なきつら） 溢（あふ） 無聊（ぶりょう） 煩（わずら） 爰（ここ） 疼痛（とうつう） 痩（や） 真似（まね） 稗（ひえ） 稚（おさな） 精（くわ） 紅緑（こうろく） 紛（まぎ） 罵詈（ばり） 罹（かか） 耶蘇（ヤソ） 肝癪（かんしゃく） 脊戸（せど） 自惚（うぬぼ） 菜種（なたね） 蔓草（つるくさ） 蕊（しべ） 蕨真（けっしん） 袴（はかま） 話頭（わとう） 譫言（うわごと） 責苦（せめく） 貰（もら） 賑（にぎ） 賛（さん） 赤羽（あかばね） 逐払（おいはら） 遂（つい） 遊山（ゆさん）