“楽”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
たの29.8%
たのし28.8%
らく21.5%
たのしみ8.9%
がく7.9%
ラク0.8%
たぬ0.4%
0.4%
ガク0.4%
たのしむ0.2%
たのしま0.2%
ねが0.2%
よろこ0.2%
タノ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またばんから新聞しんぶん不自由ふじゆうなくめるとおもい、それをたのしみながら、いえかえられたのであります。
小さなねじ (新字新仮名) / 小川未明(著)
うまいごちそうにありつけるというたのしみもありますが、もう一つには、いままでさんざんやっつけられたそのうらみをはらそうというのです。
箇様な歌を善しと思ふはその人が理窟を離れぬがためなり、俗人は申すに及ばず、今のいはゆる歌よみどもは多く理窟を並べてたのしみをり候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
で、つまり情を動かされて、かなしむ、うれうる、たのしむ、喜ぶなどいうことは、時に因り場合においての母様おっかさんばかりなので。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
乳母車うばぐるまさんだって、どうせらくはありっこない。まあ、こうして、一にちでもながくいられるにこしたことがない……。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わつしはね今日けふはアノとほり朝からりましたので一にちらくようと思つて休んだが、うも困つたもんですね
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「驚くうちはたのしみがあるもんだ。女は楽が多くて仕合せだね」と甲野さんは長い体躯からだ真直ますぐに立てたまま藤尾を見下みおろした。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
世の光に遠き囹圄ひとやつなが候悪人さふらふあくにんにても、罪ゆり候日さふらふひたのしみ有之候これありさふらふものを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
青いそらからかすかなかすかながくのひびき、光のなみ、かんばしくきよいかおり、すきとおった風のほめことばがおかいちめんにふりそそぎました。
丁々坊は熊手をあつかい、巫女みこは手綱をさばきつつ——大空おおぞらに、しょう篳篥ひちりきゆうなるがく
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前隣のSさんの息子が来て草を刈つてくれた、水を汲むことが、おかげで、ラクになりました。
其中日記:08 (八) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
人間が生きる限り、老いこむこと、おラクになることを決して許さない鉄則の一つです。
生者いけるものつひにもぬるものにあれば今世このよなるたぬしくをあらな (同・三四九)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
衣手 常陸の国 二並ふたならぶ 筑波の山を 見まくほり 君来ましぬと 熱けくに 汗かきなげ 木の根取り うそむき登り の上を 君に見すれば 男の神も 許し給ひ 女の神も ちはひ給ひて 時となく 雲ゐ雨ふる 筑波嶺を さやに照して いぶかしき 国のまほらを つばらかに 示したまへば うれしみと 紐の緒ときて 家のごと 解けてぞ遊ぶ うち靡く 春見ましゆは 夏草の 茂くはあれど 今日のたぬしさ
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
こんな事を云い出したので、みんなすっかり、っくりしてよろこんだ。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
ガラス絵として、都合のいいモティフに出会ったとすると、それを充分正確に写生することです、そしてそれへ、覚えの色だけを塗って置くのです、色彩の記憶さえ確かなら、鉛筆の素描だけでもいいのですが、なるべく色彩も施して置く方が、絵の調子を破らず、くに仕上げる事が出来ます、手古摺てこずる事が少ないのです。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
三 楽県ガッケン 軒県ケンケンガク、堂下ノ楽。昇降必ズ楽ヲ奏ス。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身は賤しながらガクの保持者である。
我国の初雪を以てこれにくらぶれば、たのしむくるしむ雲泥うんでいのちがひ也。
暖地だんちの人花のちるくらべ美賞びしやうする雪吹ふゞきと其ことなること、潮干しほひあそびてたのしむ洪濤つなみおぼれくるしむとのごとし。
し彼に咫尺するの栄を得ば、ただにその目の類無たぐひなたのしまさるるのみならで、その鼻までも菫花ヴァイオレットの多くぐべからざる異香いきようくんぜらるるのさいはひを受くべきなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
し衆をねがうものはすなわち衆のなやみを受けたとえば大樹の衆鳥れに集ればすなわち枯折のわずらい有るがごとく」また「世間に縛著ばくちゃく」せられて「譬えば老象のどろおぼれて自らずる事あたわざるが如く」であろう。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
かく赫耀かがやきながら幾度も転生うまれかわる中、梵授王の世に、婆羅尼斯城の婬女に生まれ賢善と名づけ、顔容端正人の見るをよろこぶ。
トリツク怒濤ドトウジツタノシキ小波サザナミ、スベテ、コレ、ワガイノチ、シバラクモビテミタイ下心シタゴコロ所為ショイ東京トウキョウノオリンピックテカラニタイ、読者ドクシャソウカトカルクウナズキ、フカキトガメダテ、シテハナラヌゾ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)