“軽”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かろ50.7%
かる38.0%
かろん2.9%
2.0%
カル2.0%
かろ/″\1.5%
かろし1.0%
かろがろ0.5%
0.5%
けい0.5%
ころ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膝の下の隠れるばかり、甲斐々々しく、水色唐縮緬とうちりめんの腰巻で、手拭てぬぐいを肩に当て、縄からげにして巻いた茣蓙ござかろげにになった、あきない帰り。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしは、かるく、すばしこいから、だいじょうぶ、ねこになどらえられるようなことはありません。」と、とんぼはこたえました。
春の真昼 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世界に存する貧の十分の九は懶惰より来ることを記憶せよ、また正直せいちょくなる仕事は如何に下等なる仕事といえども決してかろんずるなかれ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
此の絵(千里駒のお龍逆鋒を抜く図)は違つて居ます。鋒の上は天狗の面を二ツ鋳付いつけて一尺回りもありませうか、から金で中は空であるいのです。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)
まづ巻二の挽歌の中にある、通ひ慣れたカルの村の愛人が死んだのを悲しんだ歌などを第一に推すべきであらう。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
たとへば高橋五郎氏に胡誕こたん妄説なりと論斥せられし「興雲興雨」の術の如き、彼れは其知らざる物理をもかろ/″\しく論じ去れり。
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
ほとんど無用の物のやうにかろしめたりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし口碑などと云ふものは、もとよりかろがろしく信ずべきでは無いが、さればとて又みだりに疑ふべきでも無い。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ると蹄をあげて走るのが、路はよし、大雨はすくなし、石ころ交じりに草鞋の腐った、信濃の国の片田舎とは、感じに於てもすでに格段の相違がある。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
ぼくはひがんでうのでない。けれどもぼくが父とふたりでいろいろな仕事のことを云いながらはたらいているところを読んだら、ぼくをけいべつする人がきっと沢山たくさんあるだろう。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
賭博場ばくちばころげ歩き、芸妓屋の情夫にいさんになったり、鳥料理とりやの板前になったり、俥宿の帳附けになったり、かしらの家に厄介になったり、遊女おいらんを女房にしたりしているうちに